フルビット免許とは、自動車免許証に記される資格の14マス(15種)を全部埋めた免許証のことになります。
全部埋めた免許証の所有者はフルビッターと呼ばれることもあり、非常にレアな人物とされていますね。
ただし、一度フルビットを完成しても、法改正などにより資格が細分化されると空白欄が出てしまうこともあるので注意が必要です。
ここでは、フルビット免許の取得する順番、保有者数やかかる費用についてお伝えしていきます。
フルビット免許は取得する順番が大事!

フルビット免許を達成するためには、取得していく順番が非常に大事になって来ます。
例えば、一般の方が多く持っている普通一種免許では原付も乗れるので、先に原付を取らなければ免許証に記載されません。
つまり、免許の下位にあたる資格から取っていく必要があり、最初に原付か小型特殊からスタートしないと達成はできません。
また、以下のような条件に注意して取っていくことが重要となります。
・普通自動二輪<大型自動二輪
・一種<二種
・普通<準中型<中型<大型
これを踏まえた上で、取得する順番の一例が以下となります。
- 原付
- 小型特殊
- 普通自動二輪
- 大型自動二輪
- 普通一種
- 準中型
- 中型一種
- 大型一種
- 大型特殊一種
- けん引一種
- 普通二種
- 中型二種
- 大型二種
- 大型特殊二種
- けん引二種
まだどの免許も取得していない場合、最短で3年でコンプリートが可能となります。
しかし、すでに上位のものを取得している場合は、一度返納して取り直す必要が出てきてしまいます。
フルビット免許の保有者数!

2017年3月に普通免許(5トンまで)と中型免許(5トン以上11トンまで)の間に準中型(3.5トン以上7.5トンまで)が新設。
フルビット達成者も、免許を更新する際に「準中型」の部分が空白になってしまいました。
これが原因で、一時的にフルビット免許の取得者がいなくなってしまうという現象が起きたのです。
実際にどれくらいの人がフルビット免許を保有しているのかは、警察庁でも集計していないので分からないのが現実です。
本日けん引二種に合格し、フルビット免許達成しました。準中型の法改正後の第一号フルビットだと思います。 pic.twitter.com/8CgzEqNRF4
— KTにん (@__m_a_yu_541) April 15, 2019
少し古いデータですが、2002年の時点では最低でも47,064人以下とされていました。
これは免許の中で一番取得数が少なかった大型特殊二種の所有者の数であり、フルビットはさらに少ないハズです。
2007年に「中型自動車免許」が新設され、2017年に「準中型自動車免許」が新設されたので、どれだけ取り直した人がいるのかによります。
約5万人のなかで、一度取った資格をもう一度とろうと考える人は少ないと思われるので、現状ではかなり少ない人数になっていることでしょう。
おそらくですが日本全国を見渡しても50人もいない程度かもしれません。
フルビット免許の取得にかかる費用は?

フルビット免許を達成するために必要になってくる費用は220~240万円程度だとされています。
ぞれぞれの免許の大まかな費用は次の通りとなりますが、もっと安いところもあれば高いところもあるのであくまでも目安として見てください。
1.原付・・・約7,500円
2.小型特殊・・・約3,500円
3.普通自動二輪・・・約200,000円
4.大型自動二輪・・・約100,000円
5.普通一種・・・約300,000円
6.準中型・・・約150,000円
7.中型一種・・・約200,000円
8.大型一種・・・約200,000円
9.大型特殊一種・・・約100,000円
10.けん引一種・・・約100,000円
11.普通二種・・・約200,000円
12.中型二種・・・約200,000円
13.大型二種・・・約150,000円
14.大型特殊二種・・・約200,000円
15.けん引二種・・・約150,000円
上記で約226万円となりますが、240万円ほどで実際に達成した方もネット記事などで取り上げられていました。
どうしてもフルビット免許を完成したい場合、法改正によってはやり直す必要が出てくるのでさらに費用がかさむことも考えられます。
まとめとして
フルビット免許は最低で3年の月日と、約240万円の費用がかかってくるため非常にレアな存在となります。
細分化が進められると取り直す必要もあるので達成者でも油断できませんが、逆に区分がなくなり数が少なくなる可能性もあります。
時間とお金に余裕のある方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。